いくつか書けた。読むぶんには散文詩が好きだが、書くとなるとこういうのが出てくる。

惑う星

惑う星は 己の身を燃やしながら
遥か遠くの星想う
いつか君に会いたいよ
自分の身を砕いて 輝く欠片を渡すんだ
そしたら君は よろこんでくれるかな

惑う星は 己の身を燃やしながら
己の行く先考える
明日はどちらに行こうかしら
上 下 どちらも違う
右 左 どちらも違う
僕は斜めを行こう
誰も知らない場所に行こう

惑う星は 己の身を燃やしながら
いつかの終わりを夢想する
ひときわ強く 光を放ち
最期は消えてしまうんだ
それはきっと すてきなことだ
でもその日はずっと先
それまで僕は 惑い続ける
この広い宇宙の中で

23時

灰色の雫が ぽたりと落ちる
じわりじわりと 染み込んでゆく
それをただ見ていた
拭うこともせずに

目を閉じ 布団に包まれば
その染みは 消えてしまう
それがなんだかさみしくて
眠るのが 惜しかった

いびつな形
にごった色彩

僕にとっては 愛おしい

伴侶

差し込む陽光 目が覚めて
傍に横たわる 君の寝顔
君は僕に抱きつく
僕も君を抱きしめる

食事を終えて 珈琲を一口
向かいに座る 君の微笑み
君はそっと手を絡めてくる
僕は君の手を握る

麗らかな川辺 ベンチで一息
隣に腰掛ける 君の息遣い
君は僕に肩を預ける
僕は君の重みを感じる

茜色の街角 帰路につく
後ろを歩く 君の跫
君は僕に声をかける
僕は君を待つ

ベッドに潜り 目を閉じる
傍に横たわる 君の体温
君は僕に唇を落とす
僕は君の頭を撫でる

伴侶 その名は苦しみ

❤️❤️

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